RC回路 | 特徴・用途・事例

RC回路の基本

RC回路は、抵抗(R)とコンデンサ(C)から構成され、充電および放電プロセス中に独特の振る舞いを示す電気・電子システムの基本的な構成要素です。これらの回路は、フィルター、タイマー、積分器など、さまざまな用途に適しています。

充電プロセス

RC回路が直流電源に接続されると、コンデンサの充電が始まります。充電プロセス中、コンデンサの電圧は増加し、抵抗を通る電流は減少します。充電プロセスの主要な方程式は以下の通りです。
コンデンサの電圧:Vc(t) = Vsource * (1 – e-t/τ)
抵抗を通る電流:I(t) = (Vsource / R) * e-t/τ
RC回路の時定数(τ):τ = R * C

放電プロセス

電源が切断され、コンデンサが抵抗を通じて放電すると、コンデンサの電圧と抵抗を通る電流は時間とともに減少します。放電プロセスの主要な方程式は以下の通りです。
コンデンサの電圧:Vc(t) = Vinitial * e-t/τ
抵抗を通る電流:I(t) = (Vinitial / R) * e-t/τ
RC回路の時定数(τ):τ = R * C

応用

フィルター:RC回路は、低域通過フィルターや高域通過フィルターとして使用でき、特定の周波数を減衰させつつ他を通過させます。低域通過フィルター構成では、出力はコンデンサを通して取り出され、高域通過フィルター構成では、出力は抵抗を通して取り出されます。
タイマー:RC回路は、タイマーやパルスジェネレーターとしても利用でき、時間遅延を作成したり、時間依存の波形を生成したりすることができます。適切な抵抗とコンデンサの値を選択することにより、望ましい時間遅延や波形特性を実現できます。
積分器および微分器:RC回路は、入力信号に対して数学的な演算を行う積分器や微分器としても機能します。積分器構成では、出力はコンデンサを通して取り出され、微分器構成では、出力は抵抗を通して取り出されます。
平滑回路:RC回路は、電源アプリケーションにおける平滑回路としても使用され、出力の電圧変動やリップルを減少させます。

計算例

RC(抵抗-コンデンサ)回路は、抵抗とコンデンサが直列または並列に接続された単純な電気回路です。ここでは、一般的な構成である直列RC回路について考えます。回路が充電または放電されると、コンデンサの電圧と回路を通る電流は時間とともに変化します。
与えられた値:
電源電圧(Vsource):10 V
抵抗(R):1 kΩ(1000 Ω)
コンデンサ(C):10 µF(10 × 10-6 F)
RC回路の時定数(τ)を計算します:τ = R × C = 1000 Ω × 10 × 10-6 F = 0.01 s
時定数(τ)は、コンデンサの電圧がその最終値(Vsource)の約63.2%に達するのに必要な時間、または電流が初期値の36.8%に減少するのに必要な時間を示します。
充電が始まってから特定の時間(t)を選びます:この例では、t = 0.005 s(時定数の半分)を選びます。
時間tにおけるコンデンサの電圧(VC)を計算します:VC(0.005) = 10 V × (1 – e-0.005/0.01) ≈ 3.935 V
時間tにおける回路を通る電流(I)を計算します:I(0.005) = (10 V – 3.935 V) / 1000 Ω ≈ 6.065 mA
この例は、RC回路が充電を開始してから特定の時間後にコンデンサの電圧と回路を通る電流を計算する方法を示しています。放電するコンデンサに対しても、方程式をいくつか変更することで同じアプローチを使用できます。

RC Circuits

 

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