電磁波の波長と周波数の基本を解説。波長とは何か、周波数との関係、具体的な例を通じてわかりやすく説明します。
電磁波の波長とは何か、その周波数との関係は?
電磁波の波長とは、隣り合う波の同じ位相の点(例えば、波の頂点)間の距離を指します。波長は、エネルギーの伝搬方向に沿った波の繰り返しの間隔を示します。波長は通常、メートル(m)、ナノメートル(nm)、またはマイクロメートル(μm)などの長さの単位で測定されます。
波長と周波数の関係
電磁波の波長(λ)と周波数(f)は、光速(c)を通して密接に関係しています。光速は真空中で約 3 × 108 m/s です。この関係は、次の式で表されます:
\( c = λf \)
ここで、
この式から分かるように、波長が短いほど周波数は高くなり、逆に波長が長いほど周波数は低くなります。波長と周波数の間には反比例の関係があります。
具体例
具体的な例を見てみましょう。もし波長が 500 nm(ナノメートル)の可視光があり、その光の周波数を求めたいとします。その場合、次の手順で計算します:
- まず、ナノメートルをメートルに変換します:500 nm = 500 × 10-9 m
- 次に、先ほどの式を用います:c = λf
- f を求めるために式を変形します: \( f = \frac{c}{λ} \)
- 値を代入します: \( f = \frac{3 × 10^8}{500 × 10^{-9}} \)
- 計算すると、f = 6 × 1014 Hz
このように、波長が 500 nm の光の周波数は約 6 × 1014 Hz となります。
まとめ
電磁波の波長と周波数は、光速を介して密接に関連しています。波長と周波数の間には反比例の関係があり、一方が増加すると他方は減少します。これらの基本的な原理を理解することで、電磁波の性質についての理解が深まります。