抵抗のカラーコードとは?抵抗器の抵抗値を色で示す方法で、基礎知識や読み取り方を知りたい方にわかりやすく解説します。
抵抗のカラーコードとは?
抵抗のカラーコードは、電子部品である抵抗器の抵抗値を視覚的に識別できるようにするための標準化された方法です。このカラーコードは、抵抗器の体に描かれた色の帯によって表示されます。それぞれの色は特定の数値を示し、それによって抵抗値を計算することができます。
カラーコードの読み方
抵抗値を決定するためには、抵抗に描かれた色の帯を順番に読み、その配列に従って抵抗値を計算します。一般的に、抵抗器には4本または5本のカラーコードがあり、それぞれの色は次のような意味を持ちます:
- 最初の帯: 1桁目の数値
- 2番目の帯: 2桁目の数値
- 3番目の帯 (4本帯の抵抗器の場合): 乗数
- 5本帯の抵抗器の場合は、3桁目の数値がここに入ります
- 最後の帯: 許容誤差 (tolerance)
カラーコード一覧
以下に、各色が示す数値を一覧表で示します:
色 | 数値 | 乗数 | 許容誤差 |
---|---|---|---|
黒 | 0 | 100 | なし |
茶 | 1 | 101 | ±1% |
赤 | 2 | 102 | ±2% |
橙 | 3 | 103 | なし |
黄 | 4 | 104 | なし |
緑 | 5 | 105 | ±0.5% |
青 | 6 | 106 | ±0.25% |
紫 | 7 | 107 | ±0.1% |
灰 | 8 | 108 | ±0.05% |
白 | 9 | 109 | なし |
金 | なし | 10-1 | ±5% |
銀 | なし | 10-2 | ±10% |
無色 | なし | なし | ±20% |
抵抗値の計算方法
抵抗値を計算するためには、各色の帯の数値を以下の手順で組み合わせます:
- 最初の2色(または3色)の帯の数値をそのまま読み取り、連結します。
- 次の帯の乗数を使って、先に連結した数値に掛け合わせます。
- 最後の帯の許容誤差を計算に含めます。
例えば、色の帯が「赤、紫、橙、金」である抵抗器の抵抗値を計算してみましょう:
- 赤 = 2
- 紫 = 7
- 橙 = 103
- 金 = ±5%
したがって、抵抗値は \(27 \times 10^3Ω = 27000Ω \)または27kΩで、許容誤差は±5%になります。
まとめ
抵抗のカラーコードは、電子部品の一つである抵抗器の抵抗値を簡単に識別するための便利な方法です。色の帯を正しく読み取り、対応する数値や乗数を理解することで、抵抗値を迅速に計算できるようになります。これにより、電子回路の設計や修理を効率的に行えます。