固定抵抗器と可変抵抗器の違いとは？

固定抵抗器と可変抵抗器の違いとは？この記事では、固定抵抗器と可変抵抗器の基本概念、用途、特徴をわかりやすく解説します。

電気回路において、抵抗器は基本的な部品の一つであり、電流の流れを制御する役割を果たします。この抵抗器には大きく分けて、固定抵抗器と可変抵抗器の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴と用途について見ていきましょう。

固定抵抗器

固定抵抗器（こていていこうき）は、その名の通り抵抗値が固定されていて変わらない抵抗器です。これらは具体的な用途に応じた抵抗値で設計され、どんな環境下でも同じ抵抗値を提供します。以下に固定抵抗器の主な特徴を挙げます。

安定性: 固定抵抗器は特定の抵抗値で設計されているため、温度や時間の経過による変動が少ないです。

信頼性: 構造がシンプルなので故障しにくく、長寿命です。

コスト効率: 大量生産されているため、比較的安価に入手できます。

固定抵抗器の代表的な種類には、金属皮膜抵抗器や炭素皮膜抵抗器、ワイヤー巻き抵抗器などがあります。

一方、可変抵抗器（かへんていこうき）は、抵抗値を手動で調整できる抵抗器です。可変抵抗器は電位差計やボリュームコントロール、センサーなど、さまざまな用途で利用されます。以下に可変抵抗器の主な特徴を挙げます。

調整可能: 抵抗値を自由に変更できるため、実験や調整が必要な場面で便利です。

多用途: 音量調整や明るさ調整など、ユーザーインターフェースの一部としてよく使用されます。

家電製品: テレビやラジオ、オーディオ機器など、多くの家電製品で見かけることができます。

可変抵抗器の代表的な種類には、ポテンショメータやトリマが含まれます。

固定抵抗器と可変抵抗器は、それぞれ異なる特性と用途を持っています。固定抵抗器は安定性と信頼性を追求する設計に向いており、可変抵抗器は調整可能で多用途に使える特性を持っています。それぞれの用途に応じて適切な抵抗器を選ぶことで、電気回路の性能を最大限に引き出すことができます。