オペアンプの基本構成とは?オペアンプの動作原理や回路設計の基本的な仕組みを解説。初心者向けにわかりやすく紹介します。
オペアンプの基本構成とは?
オペアンプ(オペレーショナルアンプ、演算増幅器)は、アナログ電子回路の設計で広く使用される基本的なコンポーネントです。オペアンプは、差動入力を持つ高ゲイン電圧増幅器として機能し、フィードバック回路を通じて特定の目的に応じた多様な応用が可能です。
オペアンプの主な構成要素
オペアンプの理想特性
理想的なオペアンプは以下のような特性を持っています:
基本的なオペアンプ回路
オペアンプを用いたいくつかの基本的な回路について説明します:
この回路では、入力信号は反転入力端子に供給されます。出力電圧Voutは次のように計算されます:
\[
V_{out} = – \left(\frac{R_f}{R_in}\right) \times V_{in}
\]
ここで、Rfはフィードバック抵抗、Rinは入力抵抗です。
この回路では、入力信号は非反転入力端子に供給されます。出力電圧Voutは次のように計算されます:
\[
V_{out} = \left(1 + \frac{R_f}{R_in}\right) \times V_{in}
\]
この回路では、オペアンプの出力が反転入力端子に直接接続されています。出力電圧は入力電圧に等しくなります:
\[
V_{out} = V_{in}
\]
オペアンプはこれらの基本回路以外にも、多数の応用が可能です。フィルター、オシレーター、電圧比較装置など、多様なアナログ機器でオペアンプが不可欠な役割を果たしています。