さまざまな発振回路の種類とは?発振回路の基本原理、コルピッツ発振回路やハートレー発振回路などの代表的なタイプを詳しく解説します。
さまざまな発振回路の種類とは?
発振回路は、電圧や電流の周期的な変動を生み出す電子回路であり、さまざまな用途で使用されています。以下に、一般的な発振回路の種類について説明します。
- LC発振回路
- RC発振回路
- クリスタル発振器
- Wienブリッジ発振器
LC発振回路
LC発振回路は、コイル(L)とコンデンサ(C)を組み合わせて構成され、電磁共振によって発振を行います。この回路は、高周波の発振に適しています。一般的な形として、ハートレー発振回路やコルピッツ発振回路が挙げられます。
RC発振回路
RC発振回路は、抵抗(R)とコンデンサ(C)を組み合わせて構成され、時間定数を利用して発振します。この回路は低周波の発振に適しています。代表的なものにフェーズシフト発振器やツインティー発振器があります。
クリスタル発振器
クリスタル発振器は、水晶(クォーツ)を利用して高精度な発振を行います。水晶の特性により非常に安定した周波数を得ることができるため、時計や通信機器などで広く使用されています。
Wienブリッジ発振器
Wienブリッジ発振器は、ブリッジ回路と増幅器を組み合わせて構成され、正弦波の発振を行います。この回路は低歪みの波形を得ることが可能で、オーディオ周波数帯域でよく使用されます。
各発振回路にはそれぞれ特長や用途があり、必要な周波数や特性に応じて選択されます。電子工学の基礎を理解するためには、これらの発振回路の基本構造と動作原理を知ることが重要です。